「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生」スープラの原点、『セリカXX』登場の衝撃【懐かしのカーカタログ】

AI要約

1981年に登場した日本の車種『セリカXX』の2代目は、6気筒エンジンを搭載したモデルであり、セリカLBやセリカクーペとは異なる魅力を持っていた。

スタイリングでは、ロングノーズ化されたデザインやフルリトラクタブルヘッドライトを採用し、セリカXX独自の外観を演出した。

エンジンにはさまざまなバリエーションが用意され、高性能な装備や仕様も充実していた。

「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生」スープラの原点、『セリカXX』登場の衝撃【懐かしのカーカタログ】

日本名『セリカXX』の2代目は、初代が□風のセリカ□と呼ばれた2代目『セリカ』の登場から1年のタイムラグがあっての登場だったが、3代目セリカと同時に1981年7月に姿をあらわした。

手元に当時のディーラーで配布された簡易カタログがあるが、開くと「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生。いま、新セリカは3つの主張を持って世界へ発進する。」のコピー。セリカXXは4気筒のセリカLB(リフトバック)、セリカクーペに対して6気筒エンジンを搭載する点を特徴とした。

スタイリングは4気筒系をベースにロングノーズ化。ホイールベースは4気筒系の2500mm+115mmの2615mmの設定。セリカLBと比較するとわかりやすかったが、Aピラーから後ろは基本的に共通の造形が与えられ、伸ばされたノーズの先端に、セリカXXはフルリトラクタブルヘッドライト(カタログ上の呼称は□ライズアップライト□)を備え、ノーズの低さを強調した。ドアミラー認可前で、その部分にはベンチレーターを備えた。

6気筒エンジンには当初『ソアラ』にも搭載した2.8リットルの5M-GEU型(170ps/24.0kg-m)と、2リットルの1G-EU型(125ps/17.5kg-m)を設定。さらに登場翌年の1982年には2リットルターボのM-TEU型(145ps/21.5kg-m)とツインカム24バルブの1G-GEU型(160ps/18.5kg-m)も追加された。

エレクトロニックディスプレイメーター、クルーズコンピュータ、8ウェイアジャスター付きスポーツシート、スーパーサウンドシステム、ミシュランXVSタイヤなど、心弾まされる装備、仕様の数々も魅力を放った。