「メンタルの強い人」ほど「良い服装」をしている…その「納得の理由」

AI要約

自衛隊の精神力を鍛える方法について、意外とシンプルであることが語られています。

自衛隊では、整理整頓を通じて心を整える取り組みが行われており、筋トレもメンタル強化につながると述べられています。

心を鍛えるためには“形”から入ることが大切であり、部屋の整理整頓や体を鍛える習慣が重要だと説かれています。

「メンタルの強い人」ほど「良い服装」をしている…その「納得の理由」

「自衛隊ではどのように精神力を鍛えているのですか?」

これはよく聞かれる質問です。

「過酷な現場で活動する自衛隊なら、隊員たちの精神を効率よく鍛える特別なプログラム(秘密のトレーニング法)が一つや二つくらいあるのではないか」と期待されての質問かもしれませんが、実は自衛隊の精神鍛錬は意外とシンプルです。

自衛隊はまずは“形”から入ります。

形を整えることで、心も整えていくのです。

※本記事は、小川清史:著『どんな逆境でも、最高のパフォーマンスを発揮する 心を「道具化」する技術』より一部を抜粋編集したものです。

防衛大学校、自衛隊では、整理整頓を徹底的に叩きこまれ、服装や生活態度についても厳しく指導されます。

衣服はプレスを毎日しっかりと行う。本はジャンルに関係なく、見た目がきれいにみえるように背の高い本から順に本棚に並べていく等々いろいろありますが、整理整頓された空間で暮らしていると、不思議と心もそれに引っ張られて整っていきます。

心を鍛えるには“形”から入っていくことも意外と大切なのです。

その意味では、肉体という“形”を鍛えることも、立派な心のトレーニングになります。筋トレで体を強化することで、体に引っ張られて心も強化されるからです。

実際、筋トレがメンタル強化に有効だということは、科学的な研究でも多数報告されています。自衛隊の厳しい訓練が結果的に隊員たちの精神を鍛える役割を果たしているのも事実です。

心を鍛える目的で体を鍛えるのも、本人が「やらされている」感覚ではなく、自主積極的に取り組めるのであれば効果的だと思います。

心を鍛える上で”形”は重要な要素のひとつです。

部屋中に物が散乱しているような空間で暮らし、体を動かす習慣もなく、ボーッとテレビを観ながらお菓子を食べるような生活をしている人が「俺は今、心を鍛えている」と主張したところで、それはさすがに無理があります。どんな「達人」でもそのような生活で心を鍛えることはできないと思います。