〔欧州株式〕おおむね上昇=英0.23%高、独0.09%高(6日)

AI要約

欧州株式市場は前日の急落の反動で上昇。エネルギー株やハイテク株の買い戻しが入る。

米国の景気への懸念が和らぎ、FRBのハト派的な発言が影響。市場はまだ過剰なバブルを懸念。

FTSEの構成銘柄では、メルローズ・インダストリーズやロールス・ロイスが上昇。一方、ライトムーブやエンデバー・マイニングは安くなった。

 【ロンドン時事】6日の欧州株式市場はおおむね上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比18.46ポイント(0.23%)高の8026.69で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.09%高、フランスCAC40種指数は0.27%安、ストックス欧州600種指数は0.29%高だった。

 前日の急落の反動でエネルギー株やハイテク株を中心に買い戻しが入った。前日の米ISMサービス業購買担当者景況指数(PMI)が堅調だったことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のハト派的な発言を受け、米国の景気に対する過度な懸念が和らいだ。

 ストーンXのアナリスト、ファワド・ラザクザダ氏は「市場の乱高下はしばしば多くの機会を提供するが、現時点ではレバレッジを利かせたキャリートレードの巻き戻しが続いているため、まだ過剰なバブルが取り除かれる必要がある」と述べた。

 FTSEの構成銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが6.64%高、航空機エンジン大手ロールス・ロイスが5.57%高、投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストが4.95%高とけん引。一方、不動産サイト大手ライトムーブは4.34%安、産金大手エンデバー・マイニングは4.00%安、同業フレスニロも3.09%安となった。

 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.59%高、航空機大手エアバスが2.16%高、防衛大手ラインメタルが2.03%高と買われた。半面、製薬大手バイエルは5.94%安と急落し、通販大手ザランドが2.41%安、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズが2.19%安で続いた。