東証、前日下落分の8割を一時取り戻す 史上最大の下げ幅から、最大の上げ幅3400円超

AI要約

東京株式市場の日経平均株価は6日、大幅反発し、午前終値は前日終値比2957円90銭高の3万4416円32銭となった。上げ幅は一時3400円を超え、平成2年10月につけた2677円54銭を上回り、取引時間中で過去最大となった。

5日に発表されたアメリカの経済指標が予想を上回り、投資家の景気先行き不安への動きが和らいだことや、輸出企業の業績を下押しする円高急伸が一服し、日本企業の株を買い戻す動きがみられた。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、「今回(5日の最大下落と6日の大幅反発)は金融危機などの大きなリスクに対する不安ではなく、景気の先行き不安による投機筋の動きで市場が動いている」と指摘。「5日発表の米国の経済指標が予想が上回ったことで、日経平均株価はとりあえずは下げ止まった」とみている。

東証、前日下落分の8割を一時取り戻す 史上最大の下げ幅から、最大の上げ幅3400円超

東京株式市場の日経平均株価は6日、大幅反発し、午前終値は前日終値比2957円90銭高の3万4416円32銭となった。前日に史上最大の下げ幅の4451円安となった反動で買い注文が膨らんだ。上げ幅は一時3400円を超え、平成2年10月につけた2677円54銭を上回り、取引時間中で過去最大となった。一時、3万4911円まで上昇し、前日の下落分の約8割を取り戻す場面もあった。

5日に発表されたアメリカの経済指標が予想を上回り、投資家の景気先行き不安への動きが和らいだことや、輸出企業の業績を下押しする円高急伸が一服し、日本企業の株を買い戻す動きがみられた。

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、「今回(5日の最大下落と6日の大幅反発)は金融危機などの大きなリスクに対する不安ではなく、景気の先行き不安による投機筋の動きで市場が動いている」と指摘。「5日発表の米国の経済指標が予想が上回ったことで、日経平均株価はとりあえずは下げ止まった」とみている。

ただ、今後発表される米国の経済指標の内容や米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の発言などへの投資家の反応は過敏になっており、「しばらく市場は不安定な動きをみせる」との見解を示している。