〔欧州株式〕軒並み続落=英2.04%安、独1.82%安(5日)

AI要約

欧州株式市場は週明け5日に軒並み続落し、主要指数が下落した。

米国の景気後退懸念が強まり、エネルギー、公益、金融などのセクターが下落を主導した。

一方、米国のサービス業購買担当者景況指数が予想を上回る内容だったことで、下げ幅が一部削られる場面もあった。

 【ロンドン時事】週明け5日の欧州株式市場は軒並み続落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前週末終値比166.48ポイント(2.04%)安の8008.23で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は1.82%安、フランスCAC40種指数は1.42%安、ストックス欧州600種指数は2.17%安だった。

 前週末の低調な米雇用統計を受けて米国の景気後退懸念が強まる中、欧州株にも売りが膨らんだ。セクター別では、エネルギーや公益、金融などが下げを主導した。一方、この日発表された7月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)が市場予想を上回る堅調な内容となり、下げ幅を削る場面もあった。

 FTSEの構成銘柄では、投資会社メルローズ・インダストリーズが6.36%安、水道大手セバーントレントが5.80%安、投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストが5.56%安と売り込まれた。ほぼ全面安の展開となり、プラス圏で引けたのは、大衆医薬品のヘイリオン(0.38%高)のみだった。

 DAXでは、エネルギー大手イーオンが4.73%安、通販大手ザランドが4.31%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が3.16%安。一方、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは1.71%高、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは0.47%高で取引を終えた。