中国、「新たな質の生産力」発展へ政府と市場の努力必要=副首相

AI要約

中国の何立峰副首相は、「新たな質の生産力」の重要性について強調し、継続的な科学技術の進歩とイノベーションを通じて新しい生産力を育成する必要性を述べた。

何氏は政府と市場の調和が必要であり、市場メカニズムを活用して技術革新を促進することを強調した。また、過剰生産能力や資源の浪費を防ぐために適切なルールを制定することが重要だと指摘。

この生産力の発展は、中国の主導権確立の必要性に応えるものであり、国際的な競争の中で中国が一歩先を行くために取り組むべき課題だ。

中国、「新たな質の生産力」発展へ政府と市場の努力必要=副首相

[北京 30日 ロイター] - 中国の何立峰副首相は「新たな質の生産力」を発展させるためには調和の取れた政府と効率的な市場が必要だという見解を示した。

「新たな質の生産力」は習近平国家主席が昨年に初めて提唱したもので、継続的な科学技術の進歩とイノベーションから派生する新しい生産力を意味する。最近行われた中国共産党の重要会議でもこのアプローチが再確認された。

何氏は30日付の共産党機関紙、人民日報に掲載された寄稿文で「新たな質の生産力の発展は長期的な課題で、体系的なプロジェクトだ。歴史的な忍耐と、時間と潮の流れは誰も待ってくれないという切迫感の両方が必要だ」と述べた。

また、過剰生産能力や度重なる建設による資源の浪費を防ぐためにルールを作成したり、財政・税制面で支援を提供したりする政府の役割を強調するとともに、技術・産業革新を促進する上での市場メカニズムの重要性も強調。

「資源配分で市場の決定的な役割を十分に発揮させ、科学技術革新における企業の支配的地位を強化し、あらゆるタイプの企業が新たな質の生産力の発展を主導できるようにすることが必要だ」と語った。

こうした生産力の発展は、米国など西側諸国が中国を抑圧し、中国のデカップリング(切り離し)を試みる中で、開発の主導権を勝ち取るという時代の要請に応えるものだとも述べた。