5年ぶり15万㌧台予想 鹿児島県・徳之島キビ 春植え実績67%とどまる 生産対策本部運営企画委

AI要約

徳之島さとうきび生産対策本部の月例協議が行われ、2024/25年期の生産見込み量が前期比で減少する見通しとなった。春植え推進実績も平均より低い数字が報告された。

3町の町別生産見込み量や春植え推進実績が示され、各町での生産状況が明らかになった。南西糖業の工場故障による影響も報告された。

協議ではサトウキビ培養苗実用化推進や農作業受委託調整、増産計画フォローマット素案などが議論された。

5年ぶり15万㌧台予想 鹿児島県・徳之島キビ 春植え実績67%とどまる 生産対策本部運営企画委

 【鹿児島県・徳之島】徳之島さとうきび生産対策本部・運営企画委員会の月例協議が26日、天城町農業センターであった。報告によると、2024/25年期産生産見込み量(7月1日現在)は3町計15万9139㌧(前期実績比5924㌧減)。当初見込みながら5年ぶりの15万㌧台の減産予想となった。春植え推進実績も3町間で格差があるが、平均67・1%にとどまった。

 徳之島各町や県、JA、南西糖業㈱など関係機関・団体の担当者らが出席した。町別の当初生産見込み調査によると、梅雨期は短期集中型で多雨・日照不足だったが、茎長に関しては夏植え・春植えで平年を上回り、3作(夏植え、春植え、株出し)平均の茎長は平年比99・8%でほぼ平年並み。茎数については春植えで平年値を上回り、3作平均茎数は平年比97・6%だった。

 これらを加味した町別の生産見込み量は、▽徳之島町(栽培面積997㌶)=4万7642㌧(前期実績比2908㌧減)▽天城町(1113㌶)=6万1714㌧(1155㌧減)▽伊仙町(1042㌶)=4万9783㌧(1861㌧減)。3町で計15万9139㌧(5924㌧減)。19/20年期(実績15万7773㌧)以来、5年ぶり15万㌧台への減産見込みとなった。

 町別の春植え推進実績は、▽天城町(計画目標面積250㌶)=224・8㌶(89・9%)▽徳之島町(315㌶)=197㌶(62・6%)▽伊仙町(300㌶)=158・5㌶(52・9%)。3町計(865㌶)=580・3㌶(67・1%)。

 今春については、南西糖業徳和瀬工場(徳之島町)の機器故障による異例の約2か月間の操業休止、製糖終了が前期比23日間の遅れとなった。

 協議ではほか、サトウキビ培養苗実用化推進機構や農作業受委託調整センター、24年サトウキビ増産計画フォローマット素案(事務局)などの報告もあった。