〔欧州株式〕おおむね下落=英0.08%高、独0.53%安(29日)

AI要約

週明け29日の欧州株式市場はおおむね下落。英FT100種平均株価指数はわずかに上昇。米英の利下げ観測で不動産株が上昇した一方、欧州株は大手企業の決算控えで神経質な取引となる。ハイネケンやレキットベンキーザーの軟調な決算が影響し、株価は変動。

 【ロンドン時事】週明け29日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前週末終値比6.64ポイント(0.08%)高の8292.35で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.53%安、フランスCAC40種指数は0.98%安、ストックス欧州600種指数は0.20%安だった。

 英株は、米国と英国の利下げ観測の広がりを背景に上昇した不動産株などがけん引。一方、欧州株では大手企業の決算を控え、神経質な取引となった。軟調な営業利益を発表したオランダのビール会社ハイネケンや、米国で米競合他社が損害賠償を命じられたことが重しとなった英日用品大手レキットベンキーザーの下落が響いた。

 FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが4.14%高と上昇率トップ。通信大手エアテル・アフリカが2.91%高、英政府が保有株の売却を中止した金融大手ナットウエストが2.63%高と続いた。レキットベンキーザーは8.76%安、賭け屋大手エンテインが8.07%安と大きく落ち込んだ。

 DAXでは、素材化学大手コベストロが1.93%安、自動車大手メルセデス・ベンツが1.78%安、化学大手BASFが1.68%安と下げを主導した半面、医薬大手メルクが3.13%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.25%高と買われた。