ヘッジファンド、欧州株の弱気ポジション解消 過去10年で最速=GS
世界のヘッジファンドが過去10年で最速のペースで欧州株のショートポジションを解消したと報告された。
背景には、予想を上回る決算発表が相次いでいることがある。
STOXX欧州600種指数が今年約7%上昇し、ヘッジファンドは2週間でポジションを解消し続けた。
Nell Mackenzie
[ロンドン 29日 ロイター] - ロイターが29日入手したゴールドマン・サックスの顧客向けリポートによると、世界のヘッジファンドは欧州株のショートポジションを過去10年で最速のペースで解消した。
予想を上回る決算発表が相次いでいることが背景という。
ヘッジファンドはこれまで主に欧州株に弱気だったが、今月26日までの2週間はショートポジションとロングポジションの双方を過去10年で最速のペースで解消。ショートポジションの解消ペースはロングポジションの解消ペースの2倍で、欧州株は地域別で最も買い越しが多かった。
STOXX欧州600種指数は先週末時点で年初から約7%上昇。ヘッジファンドは同指数がザラ場ベースで2カ月ぶり安値を付けた今月25日までの12日間、毎日、欧州株のポジションを解消した。
25日のポジション解消のペースは今年最速で、大半が個別株のポジションだったという。