4人家族です。夫から食費や水道光熱費を「8万円」に収めるよう言われています。値上がりで厳しいのですが、節約のコツはありますか?

AI要約

2023年の食費や水道光熱費の平均額がどれだけ上昇しているかを示し、消費者物価指数の変化も示している。

食費が増加している一方で、水道光熱費は減少しており、消費者物価指数も上昇していることが報告されている。

2024年に入っても消費者物価指数が上昇傾向にあり、食費や水道光熱費の支出も増加している。

4人家族です。夫から食費や水道光熱費を「8万円」に収めるよう言われています。値上がりで厳しいのですが、節約のコツはありますか?

ご飯の材料を買ったり公共料金の支払いをしたりするときに値上がりを感じた経験のある方もいるでしょう。物価は上がっていくにもかかわらず同じ金額でやりくりを求められると、節約が必要です。

今回は、食費や水道光熱費の平均額が2022年と2023年でいくら異なるのか、消費者物価指数の上昇率、また費用を節約するコツなどについてご紹介します。

総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]」によると、二人以上の世帯で2023年の消費支出は平均月額29万3997円、うち食費は平均で月額8万6554円でした。対して、2022年の消費支出は29万865円、食費は平均月額8万1888円です。1年で食費は月額4666円、年間5万5992円上昇しています。

2023年と2022年における食費の項目ごとの平均月額は表1の通りです。

表1

※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]」を基に筆者作成

食費はすべての項目で2022年よりも2023年のほうが高い結果でした。特に、外食費の差額は2165円と増加額は最も高くなっています。

次に、水道光熱費を比較しましょう。2023年の水道光熱費は、平均月額2万3855円でした。2022年度の平均額は月に2万4524円です。食費とは異なり、水道光熱費は2022年よりも2023年のほうが金額は減少しています。

総務省統計局の「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年度(令和5年度)平均」によると、2023年度の消費者物価指数は全項目を含めた総合指数が2022年と比べて3%上昇していました。

また、食費の消費者物価指数は前年比7.4%上昇と全項目のなかで最も高い上昇率です。一方、水道光熱費は-9.1%と全項目のなかで唯一物価指数が減少しています。そのため、食費の平均月額は上昇しているにもかかわらず水道光熱費の平均月額は減少したといえるでしょう。

なお、2024年6月時点での消費者物価指数は2023年6月時点と比べて全体で2.8%上昇しています。また、食費は3.6%、水道光熱費は7.5%の上昇です。