メカドック風見、最初のシンボルカー【2】最高速度200km/hオーバーを実現! 当時の若者のあこがれを詰め込んだGT
セリカXXは「モータージャンプ」主催のキャノンボールトライアルに出場するためのシンボル・カーとして選ばれ、ツインターボ化された5M-G型エンジンを搭載したマシンである。
スポーツカーらしいスタイリングにリトラクタブルヘッドライトを採用し、空力性能で世界トップレベルのCd値0.35を達成した。
最高出力170psを誇る5M-G型エンジンを搭載し、最高速度200km/hオーバーを実現。さらにエンジンラインナップは充実しており、多くのファンを魅了した。
雑誌「モータージャンプ」主催のキャノンボールトライアルに出場するために、メカドックが最初のシンボル・カーとして選んだのがセリカXXだった。5M-G型エンジンは、ボアアップするとともにツインターボ化し、パワーインジェクターやニトロキットも装備したマシンだ!
【トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 メカドック仕様 Vol.2】
セリカXXのスタイリングはスポーツカーらしいロングノーズ&ショートデッキとし、直線を基調としたシャープなフォルムがダイナミックさを演出。
当時の若者があこがれたリトラクタブルヘッドライト(カタログ名称:ライズアップヘッドライト)を採用することで、Cd値0.35という当時世界トップレベルの空力性能を達成した。
エンジンは全車直列6気筒で、デビュー当初は2.8LDOHCの5M-G型と2LSOHCの1G型の2種を搭載。とくに5M-G型は最高出力170psを発揮し、最高速度200km/hオーバーを実現。スタイリッシュなスタイリングと優れたパフォーマンスに、多くのファンが酔いしれたのだ。また、エンジンラインナップは年々増加し、2LSOHCターボのM-T型や、2LDOHCの1G-G型が立て続けに追加された。
セリカXX 2000GT ツインカム24(GA61)
全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm) 2615
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg) 1210
エンジン型式 1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/
4速1.000/5速0.850/後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 214.2万円
初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)