【日本株】今後さらなる増配が期待できる「高配当株」の2銘柄! 経営目標に“PBR1倍超え”を掲げ、株主還元拡充が見込める「大末建設」「雪印メグミルク」に注目

AI要約

「大末建設」と「雪印メグミルク」は高配当株でPBR1倍超えを目指し、増配期待が高い注目銘柄だ。

大末建設は利益率改善により大幅増益見込みで、株主還元策強化でPBR向上を目指す。

雪印メグミルクは製品価格改定や新規事業参入で業績成長を目指す一方、配当性向の引き上げなどの取り組みも進めている。

【日本株】今後さらなる増配が期待できる「高配当株」の2銘柄! 経営目標に“PBR1倍超え”を掲げ、株主還元拡充が見込める「大末建設」「雪印メグミルク」に注目

 【高配当株】経営目標に“PBR1倍超え”を掲げており、今後の増配も期待できる「大末建設」と「雪印メグミルク」に注目! 

●今期に大幅増益を見込んでいる「大末建設」や、

値上げで製品の収益性が向上した「雪印メグミルク」に注目! 

 配当利回りが高い「高配当株」が人気だ。ただ、定期的に配当金をもらうだけでなく、株価の値上がりも狙いたいという欲張りな人も多いだろう。

 その場合、注目したいのが「株主還元の強化によって、さらに増配が期待できる銘柄」だ。東証は2023年6月、PBRが低迷する上場企業に対して、改善策を実行するよう要請。これを受けて、増配や自社株買いといった株主還元の強化などでPBR向上に取り組む企業が評価され、株価も大きく上昇している。

 そこで、以下では中期経営計画などで「PBR1倍以上」を経営目標にしており、なおかつ業績改善という好材料のある2銘柄を紹介しよう(※データは7月3日時点。分析コメントは、山和証券の志田憲太郎さん)。

 一つ目の銘柄は、すでに配当利回りが5.17%もある大末建設(1814)だ。

 大末建設は分譲マンションで業界第2位。2022年に東証プライムへ移行し、中期経営計画でPBR1倍以上を目標にする。資材高騰前に受注した不採算案件がおおむね竣工を終え、今期は利益率が改善して大幅増益を見込む。来期にROE8%以上、総還元性向50%以上、DOE4%以上などを目標に設定。株主還元策の強化や受注時の採算改善などでROEが高まれば、PBR1倍超えが期待できる。

 続いて紹介する銘柄は、配当利回り3.71%の雪印メグミルク(2270)だ。

 雪印メグミルクは乳製品などを手掛ける食品会社。原材料費の上昇を製品価格の改定で吸収し、収益が回復。また、えんどう豆を使ったヨーグルトなどプラントベースフードへの参入や、機能付商品の開発などで業績成長を目指す。PBR1倍割れが経営課題で、配当性向を40%以上に引き上げた。ROEの向上も目指す。資産売却への取り組みや、株主還元策強化を盛り込んだ次期中期経営計画の策定に着手。