〔欧州株式〕おおむね下落=英0.40%高、独0.48%安(25日)

AI要約

欧州株式市場は米ハイテク株安の影響を受けて下落。半導体や自動車株に売りが出たが、ユニリーバなど一部の銘柄が上昇し、英国株はプラス圏で取引を終えた。

FTSE100では、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコが上昇し、セントリカなどが急落。DAXではインフィニオン・テクノロジーズなどが下落し、バイエルなどが上昇した。

欧州株式市場での個別銘柄の動きや四半期決算の影響が株価に反映され、市場は変動した。

 【ロンドン時事】25日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比32.66ポイント(0.40%)高の8186.35で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.48%安、フランスCAC40種指数は1.14%安、ストックス欧州600種指数は0.72%安だった。

 米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、欧州でも半導体などハイテク関連を中心に売りが優勢だった。ステランティスやルノーなどのさえない四半期決算が嫌気され、自動車株にも売りが出た。英国株は日用品・食品大手ユニリーバが急伸し、プラス圏で取引を終えた。

 FTSEの構成銘柄では、ユニリーバが6.23%高、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコが5.32%高、格安航空大手イージージェットが3.86%高と相場をけん引した。一方、エネルギー小売り大手セントリカは9.93%安と急落。通信大手エアテル・アフリカと産金大手エンデバー・マイニングもそれぞれ7.04%安、6.98%安と売り込まれた。

 DAXでは、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが6.47%安と下げを主導し、防衛大手ラインメタルが4.96%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.30%安で続いた。半面、製薬大手バイエルは2.06%高、ヘルスケア大手フレゼニウスは1.27%高、分子診断大手キアゲンも1.27%高となった。