風評抑制できていると坂本農相 原発処理水放出から11カ月

AI要約

福島第1原発の処理水海洋放出開始から11カ月が過ぎ、農相は風評被害が抑制できているとの見方を示す。

中国などが日本産水産物の輸入停止措置を続けていることに対し、安全性を強調し、規制国に訴えることを表明。

東電は7回の海洋放出を実施しており、漁業関係者は国にトラブル防止への協力を要望。

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出開始から11カ月が過ぎた25日、坂本哲志農相は福島県いわき市で県漁業協同組合連合会の野崎哲会長らと会談し、風評被害を抑制できているとの見方を示した。

 一方で日本産水産物の輸入停止措置を続ける中国などを念頭に「科学的な根拠に基づかない輸入規制に対し、安全性を強調してきた。規制国をはじめ多くの国々に訴えていきたい」と述べた。

 東電は昨年8月24日以降、計7回の海洋放出を実施。野崎会長は「1回ごとに緊張感を必要とする」と述べ、トラブルがないよう国も尽力してほしいと訴えた。