UPS、利益が市場予想に届かず-配送需要の弱含みとコスト増重し
米宅配大手UPSが第2四半期決算で市場予想に届かず、利益が低迷した。
需給の不均衡や人件費高騰の影響を受け、売上高も下回った。
(ブルームバーグ): 米宅配大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が23日発表した4-6月(第2四半期)決算は、利益が市場予想に届かなかった。賃金インフレと配送需要の弱含みが響いた。
調整後の1株当たり利益は1.79ドル。ブルームバーグがまとめた市場予想は1株1.98ドルだった。売上高も市場予想を下回った。
今回の決算は、新型コロナウイルス禍に伴う電子商取引(eコマース)ブーム後の需要低迷という環境下で、人件費高騰による課題が浮き彫りとなった。
1日当たりの平均貨物取扱量は小幅増の2093万個。市場予想の2096万個をわずかに下回った
キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は、取扱量が9四半期ぶりにプラスに転じたとして、「当社にとって重要な転換点」と述べた。
米郵政公社との新たな契約が下期にさらなる追い風をもたらす可能性がある。また7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)には、ホリデーシーズンの到来に伴い配送需要がピークに達する。
UPSは通期売上高の予想レンジを従来の最大945億ドル(14兆7500億円)から930億ドルに狭めた。また年間約10億ドルを目標とする自社株買いプログラムを再開した。
原題:UPS Misses Profit Estimates Amid Heavy Costs, Uneven Demand (1)(抜粋)
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