JAL、エアバス機31機正式発注 A350-900追加と初導入A321neo

AI要約

日本航空(JAL)がA350-900型機20機とA321neoを11機の計31機を正式発注。国際線への投入や国内線の機材更新を行う方針。

A350-900は2027年度から国際線、A321neoは2028年から国内線に導入予定。A321neoは767-300ERの置き換えを行う。

JALが2機種計31機の追加発注を行い、A350の確定発注は52機になったことが明らかになった。

JAL、エアバス機31機正式発注 A350-900追加と初導入A321neo

 エアバスは現地時間7月23日、日本航空(JAL/JL、9201)がA350-900型機を20機とA321neoを11機の計31機を正式発注したと、ロンドン近郊で開かれているファンボロー航空ショーで発表した。今年3月21日にJALが導入を発表したもので、追加発注となるA350-900は2027年度から国際線、JAL初導入のA321neoは2028年から国内線に投入する。

 JALはA350-900を2019年9月から国内線に投入しているが、国際線は初めて。22日に正式発注したボーイング787-9型機と同様、今後成長が見込まれる北米・アジア・インドを中心とした国際線に投入する。

 JAL初導入のA321neoは、現在運航している767-300ERを置き換えるもので、2028年から導入を始める。人口減少など国内線全体の市場規模が縮小する中、機材を小型化することで路線網の維持を図る。

 JALは777の後継機として、11年前の2013年10月7日にA350を発注したと発表。これまで日本の航空会社が大型機を選定するとなれば、ボーイングなど米国製と相場が決まっていたことから、欧州のエアバス機導入は日本の航空業界に大きな衝撃を与えた。標準型のA350-900を18機、約7メートル長い長胴型のA350-1000を13機の計31機を確定発注し、オプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。

 今回の契約で、JALのA350の確定発注はA350-900が19機、A350-1000が13機の計52機となった。国内線機材のA350-900は16号機(JA16XJ)まで、長距離国際線機材のA350-1000は3号機(JA03WJ)まで受領済み。このうちA350-900の13号機(JA13XJ)は、今年1月2日に起きた羽田事故で全損となり、3月の導入発表時に代替機の発注を発表。すでに正式発注済みで、2025年度下期に受領する。