航空旅客需要、コロナ禍後のブーム経て正常化=大手航空幹部

AI要約

ファンボロー国際航空ショーでは、旅客需要がコロナ禍後のブームを経て正常化しつつあり、航空運賃の値上がりが需要に影響を及ぼしていることが報告されている。

トルコ・ペガサス航空のCEOは、イールドが横ばいになっていることから需要の正常化の兆しが見え始めており、費用効果の高い旅行方法を求める旅行者が増加している。

一方、エア・インディアのCEOは国際線市場は鈍化するとの見通しを示し、IAGのCEOはビジネス旅客が力強い回復を遂げているが、イールドが圧迫されていることを述べている。

航空旅客需要、コロナ禍後のブーム経て正常化=大手航空幹部

Joanna Plucinska David Shepardson

[ファンボロー(英国) 22日 ロイター] - 英南部ファンボローで22日開幕した世界最大級の航空見本市、ファンボロー国際航空ショーでは、大手航空会社幹部の間から、旅客需要はコロナ禍後のブームを経て正常化したとの声が相次いで聞かれた。航空運賃の値上がりが需要に水を差しているためだ。

トルコ・ペガサス航空のギュリズ・エズチェルク最高経営責任者(CEO)は、旅客1人の1マイル当たりの収入単価であるイールドが足元で横ばいになったと指摘。「需要の正常化が見られ始めている」と述べ、旅行者は費用効果が最も高い旅行方法を探していると話した。

エア・インディアのキャンベル・ウィルソンCEOは、国際線市場は向こう6カ月にわたって鈍化するとの見通しを示した。

一方、ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に持つIAGのルイス・ガイエゴCEOはビジネス旅客の動向について、渡航制限と運航停止により旅行がほぼ停止状態となっていたコロナ危機からの力強い回復が続いていると説明した。

ガイエゴ氏は、欧州域内便の需要は依然として力強いが、イールドは圧迫されていると付け加えた。