定期交換で安全確保! ぬるぬる油「パワステフルード」の正しい扱い方をご存じか

AI要約

パワーステアリングシステムの重要性と適切なメンテナンスについて解説。

パワステフルードの適切な管理が安全性と故障防止につながる。

定期的な点検と交換が重要で、専門家に依頼することを推奨。

定期交換で安全確保! ぬるぬる油「パワステフルード」の正しい扱い方をご存じか

 自動車を運転しているときに感じるスムーズなハンドル操作は、パワーステアリングシステム(パワステ)のおかげだ。パワステとは、エンジンから取り入れた動力を油圧に変換し、その油圧でステアリングギアを動かすというその仕組みである。

 パワステ専用のオイル(パワステオイル、パワステフルード)は、油圧の発生と制御に重要な役割を果たしている。ハンドルを切ったときに発生する力を効率よくステアリングギアに伝え、ドライバーの負担を軽減する。また、ステアリングシステム内の摩擦を減らし、部品の摩耗や損傷を防ぐ効果もある。

 しかし、このパワステフルードを扱う際に適切なメンテナンスを怠ると、安全性が損なわれるだけでなく、重大な故障につながる恐れがある。今回は、その重要性について詳しく解説したい。

 パワステを酷使し続けると、

・フルード漏れ

・パーツの劣化

が進行する。なぜなら、パワステオイルは経年劣化するため、特に市街地走行での頻繁なハンドル操作や、駐車時の据え切り、切り替えし操作は、クルマに大きな負担をかけることになるからだ。

 また、ステアリング操作時に発生する熱によってパワステオイルが汚れ、徐々に劣化していく。パワステオイルは劣化すると熱を持ちやすくなり、オイルシールが傷んでオイル漏れを起こしやすくなる。

 使用中に発生する微細な摩耗粉がパワステオイルに混入し、ガスケット類やパワステポンプにダメージを与えることもある。パワステポンプやステアリングギアボックスの故障もパワステオイルの漏れの原因となる。さらに、交換が適切でないと、古いオイルがシステム内に残り、新しいオイルと混ざって効率を低下させることがある。

 これらの原因を理解し、適切なメンテナンスを行うことで、パワステオイルの漏れや劣化を防ぐことができる。主な対策としては、定期的な点検と交換が推奨されている。

 ただし、パワステオイルの交換には専門的な知識が必要で、素人では判断が難しい部分もあるので、必ず修理工場や専門店などのプロに依頼することをおすすめする。