アムロがヨダレを流して気絶!? ガンダムを苦しめた「地味だけど強い」機体の実力

AI要約

アッザムという地味だが強力なMAが登場し、ガンダムと激しい戦闘を繰り広げる。

アッザムは大気圏内浮遊システムを使用し、ガンダムを苦しめる特殊な攻撃を行う。

ガンダムはアッザムから難を逃れ、キシリアによるMAの実戦配備を促す事件となる。

アムロがヨダレを流して気絶!? ガンダムを苦しめた「地味だけど強い」機体の実力

 一年戦争を描いた初代『機動戦士ガンダム』では、主人公アムロ・レイが、数々の敵と激闘を繰り広げた。シャア・アズナブルが乗る専用の赤いザクをはじめ、ランバ・ラルのグフや黒い三連星のドムなど華々しい敵機体がある一方、それらの影に隠れてしまった機体も存在する。

 そこで今回は、そのなかでも「こいつだけは地味に強かった」機体を、作中での活躍とともに紹介したい。

 第18話「灼熱のアッザム・リーダー」に登場した、ジオン公国軍の試作型MA、型式番号MAXー03「アッザム」。4基の接地用ダンパーのついた重機動砲座は、ザクやガンダムなど汎用性の高い人型MSとは異なる設計コンセプトで作られており、MAの原型ともされる機体だ。

 作中では、少将キシリア・ザビが、マ・クベのいる第102鉱山基地に視察に来た際、このアッザムを送り届けていた。そして、この鉱山基地がアムロにより発見され、単身乗り込んで来たガンダムとアッザムが戦闘となる。

 マ・クベがアッザムを操縦し、キシリアも「直接連邦軍のMSを見たい」と同乗した。機体四方上下に配置された2連装メガ粒子砲は、回数制限があり、十分な出力が出ていなかったとされているが、それでもアムロの乗るガンダムを苦しめた。

 さらに、ホワイトベースなどの艦艇に搭載される大気圏内浮遊システム“ミノフスキークラフト”で浮かび上がることも可能で、ガンダムの上を取ると機体底部からカプセルに封入されたリーダーを射出。粉末を撒き散らし、その周りをワイヤーで取り囲むことで強力な放熱磁場を発生させた。

 この攻撃によりガンダムは表面温度が4000度にもなり、身動きが取れなくなってしまう。最新鋭のガンダムにとっても相当の緊急事態だったのだろう「パイロット及び回路保護のため、全エネルギーの98%を放出中」と、作中ではおそらく最初で最後、音声を出してアムロに危険を知らせていたのが印象に残る。

 ちなみに、この戦闘ではアッザムをなんとか退けることに成功したガンダム。しかし、それに脅威を感じたキシリアに、テスト中のMS及びMAの実戦配備を急がせるきっかけを与えることとなる。そしてこれ以降、水陸両用のMSや大型のMAなど多様な機体が登場するようになった。