鶏卵加工メーカーのイフジ産業、オーガニック食品ECのHORIZON FARMSを買収

AI要約

イフジ産業がHORIZON FARMSを買収し、オーガニック食品やEC分野で事業拡大を図ることを発表。

HORIZON FARMSは完全放牧の健康的な肉を中心としたオーガニック、無添加、オールナチュラル食品を提供しており、既存の事業を強化するイフジ産業にとって新たな事業柱となる見通し。

イフジ産業はM&Aを活用し、事業領域の拡大や企業価値の向上を図る方針で、HORIZON FARMSのECノウハウを生かしてグループ全体の価値向上を目指す。

鶏卵加工メーカーのイフジ産業は、オールナチュラル食品の加工やECを手がけるHORIZON FARMS(ホライズンファームズ)を買収する。

HORIZON FARMSの全株式を6億3300万円(普通株式が5億9200万円、取得関連費用などが4100万円)で取得、完全子会社化する。株式譲渡実行日は7月31日以降の予定。株式取得の相手先は公表していない。

HORIZON FARMSの事業コンセプトは「Good Farms, Better Food」(良質な食品は、健全な農家から)。完全放牧で健康的に飼育された肉を中心としたオーガニック、無添加、オールナチュラルの食品を世界中の小規模農場から輸入し、自社ECサイトを中心とした販売を通じて、健康志向でエシカル感度の高い顧客に新しい食の選択肢を提供している。

HORIZON FARMSの2024年5月期業績は、売上高が前期比25.6%増の7億2700万円、営業利益は同211.1%増の2800万円、経常利益は同163.6%増の2900万円、当期純利益は同66.7%増の2000万円。

イフジ産業グループは既存事業の強化に注力しながら、M&Aの活用で事業領域の拡大や企業価値の向上を図っている。HORIZON FARMSが手がけているオーガニック食品やEC分野は今後も成長が見込まれており、イフジ産業は既存の液卵関連事業や調味料関連事業に続く新たな事業の柱として、事業領域を拡大していく。

HORIZON FARMSが持つECに関するノウハウを生かし、イフジ産業の既存EC販売とのシナジーを発揮。グループのさらなる企業価値向上につながるとしている。

イフジ産業は福岡・糟屋郡に本社を置く鶏卵加工メーカー。主力製品は製菓・製パン・マヨネーズ・外食・加工食品産業向けの原材料である液卵、卵白プロテインなど。2024年3月期連結業績は、売上高が前期比17.3%増の245億300万円、営業利益は同12.1%増の17億6600万円、経常利益は同12.0%増の18億900万円、当期純利益は同43.0%増の15億9700万円。