96万を4年半で5000万円超に!元証券マン投資家が、暴落前に株式の3~4割を売却していた理由…どうやって見極めたのか

AI要約

かぶカブキ氏が株式投資手法について語る。特に、暴落前に適切な売買を行い、資産を守ったことが強調されている。

アノマリー通りではない今年の相場について、宵の明星やヒンデンブルグオーメンのサインからポジションを減らし始め、準備を整えていた様子。

損切りルールを持ち、リスク管理を重視するかぶカブキ氏。損失を限定することでパフォーマンス向上に繋がると語られている。

96万を4年半で5000万円超に!元証券マン投資家が、暴落前に株式の3~4割を売却していた理由…どうやって見極めたのか

 小型株中心の投資手法で96万円の元手を4年半で5000万円超に増やした元証券マンのかぶカブキ氏。同氏はチャートに現れた特徴などから、8月の暴落前に資産の3~4割を売却し、現金比率を高めていたという。みんかぶプレミアム特集「一人勝ち投資術」第5回では、そんなかぶカブキ氏に今後の相場の捉え方と買うべき・売るべき銘柄について伺った。

 株の世界には、「Sell in May(株は5月に売却せよ)」という有名な格言があります。実際、1994年からいまに至るまでの月別平均騰落率を見ると、7月から10月にかけては株価が下落している傾向が見られます。

 ただ今年については、7月上旬まで日経平均株価が上がっていたので「アノマリー(経験則)通りにいっていないな」と思っていたところ、7月11日のチャートに「上昇から下落への転換サイン」とされている“宵の明星”が現れました。

 すでに「7月末の金融政策決定会合で日銀が利上げを決定するのではないか」との観測もある中での宵の明星の出現。さらにアメリカでも、「株価下落のサイン」として知られているテクニカル指標の一種である「ヒンデンブルグオーメン」が現れていました。これらの情報から私は徐々にポジションを減らし始め、7月末にかけて、資産のうち3~4割ほどを売却しました。

 ですから日銀が利上げを発表したとき、「自分は準備万端だ」くらいに思っていました。ただそんな私でも、1日で日経平均株価が10%以上下がるというのはさすがに予想できませんでしたね。

 私はもともと「含み損が8%になったら損切りする」というルールを自分に設けています。このルールに従って、株価が落ち込んだ8月2、5日にも一定の損切りをしました。私が損切りにこだわるのは、もしも自分の仮説がどこか間違えていたり綻びがあったりする場合でも、損を限定できるため、大損することがないからです。また結果的にはそのほうがパフォーマンスも良くなります。