エアバスとタレス、宇宙事業で提携を模索=関係筋

AI要約

エアバスとタレスが宇宙事業で提携を模索中。

協議の焦点は、両社の重複する衛星事業。

競争激化により、静止衛星メーカーは新たな提携を模索。

エアバスとタレス、宇宙事業で提携を模索=関係筋

Tim Hepher Giulia Segreti Tassilo Hummel

[パリ 15日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスとフランスの防衛・通信機器大手タレスは一部の宇宙事業で提携を模索している。業界関係者2人が明らかにした。

関係者によると、両社の重複する衛星事業を焦点に予備的な協議が進められている。仏紙ラトリビューンが最初に報じた。

エアバスと、イタリア航空宇宙・防衛大手レオナルドが33%の株式を保有するタレス・アレーニア・スペースは、欧州最大規模の通信、航行、監視衛星メーカー。

ラトリビューンは、エアバスとタレスがフランス政府の後押しを受けて宇宙事業について控えめな協議を始めたと伝えた。両社は2019年にも同様の提携を検討したが、欧州委員会による独占禁止法上の反対に直面する恐れがあったという。

従来の衛星メーカーは、イーロン・マスク氏が率いるスペースXの通信衛星サービス「スターリンク」のような低軌道衛星を多数連携させて運用する通信網(コンステレーション)との競争に直面していることから、静止衛星の需要でますます圧迫されている。