開業医の夫が突然、病に倒れ…生活が一変したセレブ妻が「夫の預金通帳」を見て、判明した「予想外の事実」

AI要約

Kさんの夫が倒れた後、クリニックの経営が困難になり、生命保険の解約や自宅の売却を考える状況に直面する。

夫の急な倒れにより、クリニックは閉鎖することになり、原状回復の費用が3000万円近くかかるため、生命保険の解約が必要となる。

夫の病気や経営状況の悪化により、Kさんは大きな金銭的困難に直面し、生活や財産に関する決断を迫られる。

開業医の夫が突然、病に倒れ…生活が一変したセレブ妻が「夫の預金通帳」を見て、判明した「予想外の事実」

いままで元気だったはずの家族がある日、突然倒れたら……。治療費や家のローンなど、金銭面で考えないといけないことは山積みです。夢相続を運営する相続実務士の曽根恵子さんが、相談者の60代女性Kさんのケースからお金にまつわる疑問を紐解いていきます。

Kさん(60代女性)の夫は開業医。都内でクリニックを経営して来られましたが、60代になり、今までの激務のせいか、パーキンソン病を発症。それでも治療をしながらクリニックの経営を続けておられましたが、昨年末、心筋梗塞で倒れてしまったといいます。幸いに自宅にいるときだったことから、Kさんが救急車を手配して、すぐに救急搬送されました。発見が早かったとはいえ、一時は心肺停止となり、深刻な病状だったと。それでも、懸命な蘇生で一命を取り止めることができ、意識がないままICUで過ごす日々を乗り越えて、一般病棟に移り、いまは安定しているといいます。これからのことを相談したいとKさんが来られました。

Kさんの夫のクリニックはKさんの夫ひとりがドクター。夫がいないと診察もできなくなりました。今回の入院中に主治医より、右半身のマヒが残ると思われるため、仕事には復帰できないと言われたのです。夫もそうしたことを覚悟して、クリニックは閉鎖し、リハビリに専念するとなりました。

夫は20年もクリニックを経営しており、顧客もいるので、そのまま引き受けてくれるドクターを探しましたが、急には見つかりません。その間も賃料など維持費がかかり続けるため、廃業を決断して、手続きをされました。

賃借しているフロアも解約して原状回復工事が必要になります。入院中の夫に代わってすべての手続きをKさんがする中で、夫の預金が多くないことに気付いたといいます。クリニックの原状回復には3000万円近くの費用がかかり、そうした支払いをしてしまうと、生命保険を解約して補填するしかないというのです。

夫はドクターという職業柄か、羽振りのいい生活をしており、自分の母親やきょうだいの生活費を出すなど、周りにもいい顔をしてきたのです。けれども、数年前にパーキンソン病を発症し、コロナの影響もあって、患者数も激減してしまったのですが、医療機器の多額のローンは払い続けないといけないため、クリニックの経営も一挙に厳しくなり、お金もないことがわかりました。

そこで、Kさんは生命保険を解約するか、自宅を売却するしかないと、考えたと言います。