ゴールドマン、7月米利下げに「確かな論拠」-チーフエコノミストら

AI要約

ゴールドマン・サックスのエコノミストらは、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する論拠があると指摘。

失業とインフレに関する最新データが、現在のFF金利を妥当と示唆していることが報告された。

7月の利下げは望ましいとされ、インフレの変動や9月の利下げの説明に影響を与える可能性があると述べられた。

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックスのエコノミストらは、米金融当局が早ければ7月30、31日に開催する次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する「確かな論拠がある」との見方を示した。ただ、利下げ開始は9月という予測自体は変えていない。

失業とインフレに関する最新データは、フェデラルファンド(FF)金利4%が妥当であることを示唆すると、同エコノミストらは指摘した。FF金利の誘導目標レンジは現在5.25-5.5%。

ゴールドマンのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウスは、それに応じて「調整利下げが近いうちに始まると予想する」とリポートで指摘した。

FOMCが7月に行動を起こす論拠として、月次インフレの変動の大きさなどを指摘。一時的にインフレが再加速した場合、「9月利下げの説明がしづらくなる可能性がある」と説明した。

「このことはFOMCは9月に利下げをできないであろうことを意味する訳ではないが、7月がより望ましいことを意味する」と記した。

原題:Goldman Sachs Says Fed Has ‘Solid Rationale’ for July Rate Cut(抜粋)

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