子どもが成長したら、「自転車を積めるクルマ」を即購入すべきワケ
高校入試で通学区域が廃止され、全県一区制が導入される可能性がある。
多くの高校生が自転車通学をしているが、遠隔地に通う場合、緊急時の対応や保護者の懇談会などでの移動に不便が生じる。
自転車をクルマに積んで持ち帰る必要がある場面が多いため、子育て世帯には自転車を積めるクルマの選択が推奨される。
高校入試で、通学区域が廃止され、県内のどこからでも県立高校などを受験できる「全県一区制」が導入されようとしている。
実際、筆者(小島聖夏、フリーライター)の知人の子どもはこの制度を利用して、近くの高校ではなく、自転車で通うには時間がかかる遠くの高校に通っている。
知人によると、あるとき、帰宅途中の子どもから
「自転車から落ちて壊れてしまったので、迎えに来てほしい」
と電話があった。当時、知人は自転車を積めないクルマを持っていたため、迎えに行くのに苦労したという。この経験から、
「自転車が積めるクルマを買えばよかった」
といっていた。
クルマを選ぶとき、ニーズによってさまざまな選択ができる。この話を聞いて、筆者は子育て中は自転車が積めるクルマを選んだほうが安心だと感じた。しかし、自転車を積めるクルマを見つけるのは簡単だろうか、とも思った。
少子化による高校の統廃合や、全県一区制の導入などにより、自宅から近い高校ではなく、遠くの高校に通う高校生もいるが、このような高校生たちはどんな交通手段を使って通学しているのだろうか。
LINE(東京都新宿区)が運営する「LINEリサーチ」は2020年10月、全国の高校1~3年生の男女2160人を対象に
「通学手段」
に関する調査を実施した。その結果、通学方法で最も多かったのは
・自転車:56%
・電車:48%
・家族のクルマ:18%
の順だった。多くの高校生が自転車通学をしていることがわかった。
自転車通学の場合、遠方の高校に通っている可能性が高いので、緊急時には学校などに迎えに行く必要がある。自転車が故障したら、家まで運ばなければならない。保護者が懇談会などに出席する場合、子どもと一緒に帰りたいというケースもあるだろう。
また、高校生になると行動範囲も広がるので、自転車で外出中に体調を崩した場合、迎えに行かなければならない可能性もある。
このような場合、迎えに行った先が学校であれば、そこに自転車を置き、翌朝、クルマで学校まで送っていくこともできるが、必ずしもそうできるとは限らない。また、迎えに行った先が自転車を預けられる場所でない場合は、持って帰る必要がある。
このように、自転車をクルマに積んで持ち帰りたい場面は多い。そのため、子育て世帯では、自転車を積めるクルマを選んだほうがいいのではないか。