待機児童5年ぶり発生、就労希望の保護者増加 「潜在」は230人

AI要約

岐阜県内で待機児童が1人発生し、5年ぶりのこと。

待機児童は0~2歳児で現在は保育施設に通園中。

保育のニーズが高まり、特定の施設を希望する待機児童も230人。

待機児童5年ぶり発生、就労希望の保護者増加 「潜在」は230人

 岐阜県は12日、県内の保育所や保育園、認定こども園などの利用申し込みをしたものの入れなかった「待機児童」が今年4月1日時点で1人だったと発表した。同日時点で待機児童が発生したのは5年ぶり。就労希望の保護者の増加で子育て世代の多い自治体を中心に保育のニーズが高まっているとみられる。

 県子育て支援課によると、待機児童となったのは瑞穂市の0~2歳児。現在は保育施設へ通園し、待機状態は解消されている。

 県内の利用申し込み数は0~6歳児全体でみると減少しているが、保育士をより手厚く配置しなければいけない0~2歳児だけでは2年連続で増加している。瑞穂市でも0~2歳児の保育ニーズが高く、保育士の拡充が追いつかなかったことで待機児童が発生した。

 また、自宅の近くといった特定の施設を希望したなどとして待機児童に含まれなかった「潜在的な待機児童」は230人(前年同期比1人減)と横ばいだった。市町村別の最多は瑞穂市の77人(41人増)。特定の施設にニーズが偏るケースもあったという。前年同期で最も多かった可児市は58人(62人減)と半減。新たな保育園が開所するなど施設整備が進んだため。各務原市では就労希望者の増加による保育ニーズの増加で44人(15人増)だった。