政府・日銀、11日夜に3兆円超の為替介入か 日銀資料などから推計

AI要約

政府・日銀が3兆円を超える為替介入を行ったことが明らかになりました。日銀の資料から、為替介入による3兆1700億円の減少が見込まれています。

市場では為替介入がなかった場合との想定と大きなずれが生じ、11日夜に大規模な円買い・ドル売りの為替介入が行われたと見られます。これまでに今年は9兆7885億円の為替介入が行われています。

政府関係者は、円相場の急激な変動が国民生活に悪影響を及ぼす場合は慎重でなければならないと強調しています。

日本時間の11日夜、政府・日銀が3兆円を超える為替介入を行ったと推計されることが、日銀の資料などからわかりました。

日銀が公表した3連休後の週明け16日の当座預金の増減見通しによりますと、為替介入などを反映する「財政等要因」による減少額は3兆1700億円でした。

為替介入がなかった場合の市場の想定とは3兆円以上のずれがあり、政府・日銀は11日夜、3兆円を超える規模の円買い・ドル売りの為替介入を行ったとみられます。円相場は11日夜、40分の間に、1ドル=157円台まで一気に4円以上円高に動いていて、神田財務官は12日朝、これまでの円安について「投機による過度の変動で国民生活に悪影響があったとしたら、それはゆゆしいことだ」と強調していました。今年は4月と5月に二度、総額9兆7885億円の為替介入が行われています。