山形・きらやか銀、川越頭取辞任 経営不振で引責、後任に西塚氏

AI要約

2024年3月期連結決算で大幅赤字となり、国の管理下に入ったきらやか銀行が経営不振の責任を取り、川越浩司頭取が辞任することを発表。

後任に西塚英樹取締役が昇格し、再建に時間がかかることを覚悟して顧客とのコミュニケーションを重要視する意向。

じもとHDは国との協議を行い、公的資金の返済が困難と判断されている状況。

 2024年3月期連結決算が大幅赤字となり、実質的に国の管理下に入ったじもとホールディングス(HD)傘下のきらやか銀行(山形市)は9日、経営不振の責任を取り、川越浩司頭取(60)が辞任すると発表した。後任に西塚英樹取締役(52)が昇格する。

 9月の臨時株主総会と取締役会で正式決定する。西塚氏は山形市出身。「再建には時間がかかると覚悟している。顧客を愚直に訪問し、話を聞くという当たり前のことを徹底的にやっていきたい」と話した。

 じもとHDは、きらやか銀の業績不振で、09年に受けた公的資金200億円について、期限だった今年9月までの返済が困難と判断し、国との協議に入っている。