金利上昇で預金獲得競争、三井住友銀は振込手数料を10月引き下げ…ATMで自行向け無料に

AI要約

三井住友銀行は、個人向けの振込手数料を引き下げることを発表した。具体的には、ATMでの自行向け手数料を無料化し、他行宛ての振り込み手数料を引き下げる一方、現金での振り込み手数料を上げるという内容だ。

日本銀行のマイナス金利政策解除に伴い、各銀行は預金の獲得を強化している。この動きは、貸し出し利ざやの拡大が見込まれる中で行われている。

 三井住友銀行は8日、個人向けの振込手数料を10月から引き下げると発表した。キャッシュカードを使った現金自動預け払い機(ATM)での自行向けの手数料は110円から無料にする。手数料の引き下げを通じ、預金の獲得を狙う。

 口座から他行宛てに3万円以上振り込む場合の手数料は、最大165円引き下げる。インターネット経由は現在の330円を220円に、ATM経由は現在の330円を275円に下げる。窓口経由での振り込みは、現在の770円を605円にする。

 一方、現金での振り込みは手数料を上げる。窓口で他行宛てに3万円以上振り込む場合は、770円から990円となる。

 日本銀行がマイナス金利政策を解除し、今後は貸し出し利ざやの拡大が見込まれる。預金量の多寡が業績を左右するため、各行は預金の獲得を強化している。