中国人民元、対ドル許容変動幅の下限に接近-翌日物スワップに影響

AI要約

中国人民元が再度対ドル許容変動幅の下限に近づき、短い期間の通貨取引に影響が現れている。

取引の中でスワップが18日以降行われず、人民元が変動幅の下限に近づくという暗示が見られる。

人民元はドル高の中で7カ月の安値で取引され、今年に入って約2%下落している状況だ。

(ブルームバーグ): 中国人民元は24日、対ドル許容変動幅の下限に近づいた。決済日が短い特定の通貨取引に再び影響が出ている。

翌日物スワップは18日以降取引されていない。人民元が許容変動幅より安い水準での決済になると暗示されていることが背景だ。非公開情報だとして匿名を条件にトレーダーが明らかにした。

人民元はドルに対し、毎営業日設定される中心レートから上下それぞれ2%まで変動が認められている。人民元が4月に2015年以降で最も変動幅の下限に近づいた際、投資家は同様のスワップ取引から一時的に遮断された。

ブルームバーグの集計によると、広範なドル高の中で人民元は7カ月の安値で取引されており、24日の取引では中心レートから1.999%下げ、下限まであと1ピップとなった。人民元はこの日、1ドル=7.26元付近で推移。今年に入り約2%下げている。

原題:Yuan Pressure Mounts as Trading Disruptions Appear Once More (1) (抜粋)

--取材協力:Karl Lester M Yap.

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