〔東京外為〕ドル、158円台後半=米金利上昇で水準切り上げ(21日午前9時)

AI要約

21日朝の東京外国為替市場では、米長期金利の上昇に支えられ、ドルは円に対して水準を上げている。

前日の海外市場や米国時間の動向を踏まえると、ドルは引き続きじり高の展開が予想される。

ドルやユーロの動向を考慮すると、今後も市場は円高とドル安への注意が必要とされる。

 21日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=158円台後半に水準を切り上げている。午前9時現在、158円93~94銭と前日(午後5時、158円26~28銭)比67銭のドル高・円安。

 前日の海外市場では、欧州時間は158円40銭台に浮上した後、いったん同水準でもみ合った。米国時間の序盤には158円70銭台に続伸。中盤にかけては米長期金利の上昇を背景に158円90銭台に上値を伸ばした。終盤は、米金利上昇の一服で158円90銭台で足踏みとなった。東京の早朝もおおむね同水準。

 前日の米国時間は、6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や最新週の新規失業保険申請件数などは弱めだったものの、米債市場は材料視しなかった。米長期金利は先週に低下した反動から上昇傾向となり、為替市場では「日米金利差の拡大観測からじり高になった」(FX業者)と指摘される。

 東京時間は「米金利上昇が引き続き支援要因になる」(同)ものの、「160円台が視野に入る中、介入警戒感も根強い」(大手邦銀)ため、「積極的には上値を追いにくいだろう」(同)とされる。「いったんは戻り売りを出す向きもいるのではないか」(同)との声が聞かれ、東京時間は159円手前でもみ合う公算が大きい。

 ユーロも対円は上昇、対ドルは軟化。午前9時現在、1ユーロ=170円15~16銭(前日午後5時、169円73~74銭)、対ドルでは1.0705~0706ドル(同1.0724~0724ドル)。