ウクライナ「平和サミット」、約90カ国参加-45カ国は首脳が出席

AI要約

ウクライナの平和サミットには約90カ国・地域が出席予定。グローバルサウスの主要国はまだ出席を表明していない。

ウクライナ大統領は諸国からの支持を得るためにスイスで会談を要請。しかし、中国やブラジル、南アフリカなど一部国が出席を確認していない。

スイス外相はロシアも参加すべき和平プロセスの第一歩として会議を位置付けている。

(ブルームバーグ): 今週末に開催されるウクライナ「平和サミット」には約90カ国・地域が出席する予定だが、スイス当局が10日に明らかにしたところによると、新興国を中心とするいわゆる「グローバルサウス」の主要国はまだ出席を表明していない。

スイスのアムヘルト大統領は同日、ベルンで記者団に対し、「参加国のリストは最後まで流動的だ」と指摘。参加国の約半数は首脳レベルの代表になると、スイスのカシス外相は付け加えた。参加国の最終リストが公表されるのは14日夕になるという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウクライナからのロシア軍完全撤退を含む広範な要求について、特にウクライナの伝統的な同盟国である西側諸国以外から支持を得るため、スイスに会談の開催を要請した。

しかし、スイスのルツェルンで今月15-16日に開かれる会合では、そのような野望は実現しなさそうだ。カシス氏によれば、中国はスイスがロシア招待を拒否したことを理由に出席を辞退したほか、ブラジルと南アフリカ共和国はまだ出席を確認していない。インドは参加するが、モディ首相が出席する可能性は低そうだ。ロシアのウクライナ侵攻開始直後に両国の最初の協議を仲介したトルコも出席する予定。

カシス氏はこの会議について、最終的にはロシアも参加すべき和平プロセスの第一歩と見なすべきだと語った。

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原題:Ukraine Push for Global Support Draws 45 Leaders to Swiss Summit(抜粋)

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