仏、核弾頭搭載可能な改良型の空対地巡行ミサイルを試験発射

AI要約

フランスは、初めて核弾頭搭載可能な改良型のミサイルの試験発射を行った。

ASMPA-Rは空爆を想定した飛行を経て、弾頭を装着せずに発射された。

フランスは今後数年間、軍事予算の約13%を独自の核戦力に当てる計画を推進する。

仏、核弾頭搭載可能な改良型の空対地巡行ミサイルを試験発射

【AFP=時事】フランスは22日、ラファール(Rafale)戦闘機による発射を想定した核弾頭搭載可能な改良型の空対地巡行ミサイル(ASMPA-R)の試験発射を初めて行った。セバスチャン・ルコルニュ(Sebastien Lecornu)国防相が23日、声明で発表した。

 ASMPA-Rは「核兵器による空爆を想定した飛行」の最後にフランス上空で、弾頭を装着せずに発射されたという。

 声明によれば、今回の演習は、潜水艦発射型兵器と並行して「空中での核抑止力に対する信頼性」を維持することを目的としている。

 ルコルニュ氏はX(旧ツイッター)への投稿で「長年温めてきた」作戦に参加した「全部隊、(国防)省のチーム、産業界のパートナー」をたたえた。

 フランスは2035年までに空中発射型ミサイルの次世代型に更新するなど、今後数年間、軍事予算の約13%を独自の核戦力に当てる計画。

 フランスの試験発射の前日、ロシア軍は、ウクライナと国境を接する南部軍管区で戦術核兵器の使用を想定した演習を開始した。【翻訳編集】 AFPBB News