ウクライナ、ロシアの武器庫をドローン攻撃 大規模火災が発生

AI要約

ウクライナがロシアの武器貯蔵施設をドローン攻撃し破壊した。施設には弾道ミサイルや誘導爆弾が貯蔵されていた。

攻撃により大規模な火災が発生し、住民に避難命令が出された。地震観測研究所も関連振動を検知。

建物から大量の煙が上がり、被害が拡大。ロシアは攻撃と火災の報道を否定している。

ウクライナ、ロシアの武器庫をドローン攻撃 大規模火災が発生

(CNN) ウクライナは17日夜から18日にかけて、ロシア西部トベリ州トロペツ市の武器貯蔵施設をドローン(無人機)で攻撃し、破壊した。ウクライナ保安局(SBU)の情報筋がCNNに明らかにした。

情報筋によると、狙った武器貯蔵施設には弾道ミサイルの「イスカンデル」や「トーチカU」、誘導爆弾、大砲の砲弾などが貯蔵されていた。

州政府の説明によると、現地に配備されていた防空システムがドローンを迎撃し、落下した破片で大規模な火災が発生。これを受けて州知事は18日未明に一部の住民に避難を命じた。

現地では爆発があったようだ。ノルウェーの地震観測研究所「NORSAR」の地震学者は「ロシア北西部でウクライナのドローン攻撃に関連しているとみられるマグニチュード(M)2.5~2.8の振動を検知した」とCNNに語った。

米宇宙企業マクサー・テクノロジーズの18日撮影の衛星画像には、武器を貯蔵するいくつかの建物から大量の煙が上がり、建物や近くの森林にかなりの被害が及んでいる様子が映っている。

ロシア国営タス通信は、トロペツ市にドローン攻撃があり、破片の落下で火災が発生したと報じた。武器貯蔵施設が標的となったことには言及していない。

CNNが検証したSNSに投稿された映像では大きな爆発音が聞こえ、敷地内の複数の建物で火災が発生している様子が映っている。

タス通信は州知事の話として、ドローン攻撃で負傷した住民はいないとみられると伝えた。

ウクライナの情報筋は、今回のような攻撃はロシアのミサイル攻撃を減らすために「入念に」用いられ、軍事施設を攻撃する「同様の」計画が進んでいるとCNNに明らかにした。