点鼻型インフルエンザワクチンの自己投与を初承認 米FDA

AI要約

米食品医薬品局は、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」の自己投与を初承認した。

この新しいワクチンは、来年秋以降に米国で入手可能となり、2~49歳の範囲で自己投与が可能である。

世界保健機関によると、ワクチン接種率が減少している現在、新しい選択肢の提供は重要である。

点鼻型インフルエンザワクチンの自己投与を初承認 米FDA

【AFP=時事】米食品医薬品局(FDA)は20日、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト(FluMist)」の自己投与を初承認した。アストラゼネカ(AstraZeneca)製の同点鼻薬は、米国では2003年、医療従事者による投与に関しては既に認可が下りている。

 審査を経て、米国内では来年秋以降、オンライン薬局を通じて入手可能となる。投与対象年齢は2~49歳で、18歳以上であれば、自身または他者への点鼻が認められる。

 FDA幹部のピーター・マークス(Peter Marks)氏は、「自己投与または介護者による投与が可能な初のインフルエンザワクチンが承認されたことで、個人や家族に対し、安全で有効性の高い季節性インフルエンザワクチンを利便性と柔軟性が大幅に向上した形で入手する新たな選択肢が提供されることになる」と述べている。

 世界保健機関(WHO)によると、季節性インフルエンザの感染者は毎年約10億人に上り、最大65万人が死亡しているが、2020~21年以降、ワクチン接種率は3.3%減少している。【翻訳編集】 AFPBB News