トランプ氏の米ABC放送免許取り消し提案、FCC委員長が却下

AI要約

米連邦通信委員会(FCC)のローゼンワーセル委員長は、ABCテレビが主催した大統領選候補討論会でトランプ前大統領による放送免許取り消し提案を却下

トランプ氏は討論会が不正操作されたと主張し、司会者が事実確認を行ったことに反発

ローゼンワーセル委員長は憲法修正第1条を挙げて言論と報道の自由を強調し、放送局の免許取り消しは候補者の意見に同意できないからという理由だけでは行わないと述べた

トランプ氏の米ABC放送免許取り消し提案、FCC委員長が却下

David Shepardson

[ワシントン 19日 ロイター] - 通信・放送分野の独立監督機関である米連邦通信委員会(FCC)のローゼンワーセル委員長は19日、大統領選候補討論会を主催したウォルト・ディズニー傘下のABCテレビを巡り、トランプ前大統領による放送免許取り消し提案を却下する声明を発表した。

トランプ氏は、自身の発言のうち数カ所について司会者が事実確認を行ったため、討論会は「不正操作された」と反発していた。

ローゼンワーセル委員長は言論の自由と報道の自由を保証している憲法修正第1条を挙げ、民主主義の礎だと指摘。その上で「FCCは候補者がコンテンツや報道に同意できない、あるいは気に入らないという理由だけで放送局の免許を取り消すことはない」と述べた。