マカオ、2024年5~7月の住宅価格指数は216.4…前年同時期から13.6%下落

AI要約

マカオ政府統計・センサス局が発表した2024年5~7月期の住宅価格指数によると、総体住宅価格指数が前回調査から1.1%下落し、13調査期連続のマイナス成績となった。

ストック物件(中古)の価格指数も1.6%下落し、未完成物件は僅かな上昇を見せた。特に20年以上の物件が3.5%の下落となった。

不動産市場ではインバウンド市場の回復や不動産価格抑制策の緩和があったものの、取引件数や平均平米単価が振るわない状況が続いており、不動産価格の動向が注目されている。

マカオ、2024年5~7月の住宅価格指数は216.4…前年同時期から13.6%下落

 マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5~7月期の住宅価格指数を公表。

 総体住宅価格指数は216.4で、前回調査(2024年4~6月期)から1.1%下落。13調査期連続下落に。エリア別ではマカオ半島が1.0%下落の213.5、タイパ島・コロアン島が1.6%下落の227.8。

 ストック物件(中古)の価格指数は1.6%下落の232.9。エリア別にみるとマカオ半島が1.1%下落の222.8、タイパ・コロアン島が2.9%下落の273.4。築年数別では全カテゴリーで下落となり、そのうち20年以上と6~10年がそれぞれ3.5%、3.4%下落。未完成物件(プレビルド)は0.1%上昇の273.6。

 実用面積別についても全カテゴリーで下落。そのうち75~99.9平米と50~74.9平米がそれぞれ2.1%、1.7%下落。

 総体住宅価格指数は前年同時期から13.6%下落で、エリア別ではマカオ半島が14.2%、タイパ島・コロアン島が11.5%のそれぞれ下落。

 マカオでは昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されている。一方で、 不動産市場については相次ぐ利上げといった懸念材料も存在。しばらくの間、取引件数、平均平米単価とも振るわない状況が続いていた。今年の年初からは 不動産価格抑制策の一部緩和もスタートしたが、目立ったかたちでのポジティブな影響は見受けられず、4月20日から不動産価格加熱抑制策が全面撤廃されるに至り、以降の動向が注目されている。