ベトナム輸出・鉱工業生産、8月は伸び鈍化も堅調維持

AI要約

ベトナムの輸出と鉱工業生産は伸びが鈍化したものの、世界的な電子製品サイクルに支えられて堅調な水準を維持。

8月の輸出は前年比14.5%増の375億9000万ドルで、輸入も12.4%増加。

オックスフォード・エコノミクスは今年いっぱいは輸出と鉱工業生産が堅調に推移すると予測。しかし、国内では銀行部門と不動産部門の課題が残存している。

[ハノイ 6日 ロイター] - ベトナム統計総局(GSO)が6日発表した8月の輸出と鉱工業生産は伸びが鈍化したものの、世界的な電子製品サイクルに支援され、堅調な水準を維持した。

8月の輸出は前年同月比14.5%増の375億9000万ドル。繊維と機械がけん引した。輸入は12.4%増だった。

7月は輸出が19.1%、輸入が24.7%それぞれ増加していた。

8月の貿易収支は45億3000万ドルの黒字で、黒字額は7月の21億2000万ドルから拡大した。

8月の鉱工業生産は前年比9.5%増と7月の11.1%増から鈍化した。

オックスフォード・エコノミクスは「世界的な電子製品サイクルの好転が続いていることから、今年いっぱいは輸出と鉱工業生産の堅調な伸びが続くだろう」と述べた。

その上で、国内では銀行部門と不動産部門の課題が残っていると指摘した。

8月の小売売上高は前年比8%増で、7月の9.4%増から鈍化。

8月の消費者物価は前年比3.45%上昇。伸び率は7月の4.36%から大幅に鈍化し、政府が設定した今年の目標上限4.5%を下回った。