香港、メディア元幹部に有罪判決 民主派系の報道を「扇動」認定

AI要約

香港の裁判所は29日、民主派系インターネットメディアの代理編集長と元編集長に、扇動出版物発行共謀罪で有罪判決を言い渡した。

判決は、2020年の香港国家安全維持法施行以降のメディア弾圧を象徴し、司法が言論弾圧を容認する形となったことが指摘されている。

被告らは両政府への憎悪を煽り、暴力を扇動するような出版物を共謀したとして起訴されている。

 【香港共同】香港の裁判所は29日、中国、香港両政府に対する憎悪をかきたてる報道を行ったとして、扇動出版物発行共謀罪に問われた民主派系インターネットメディア「立場新聞」(既に運営停止)の代理編集長だった林紹桐氏と元編集長の鍾沛権氏に有罪判決を言い渡した。

 2020年の香港国家安全維持法(国安法)施行以降強まるメディア弾圧を象徴する事件で、判決は、司法が言論弾圧を容認する形となった。メディアや市民をさらに萎縮させる恐れがある。

 検察側によると、被告らは20年7月から21年12月にかけ、両政府への憎悪をかき立て、暴力に訴えるよう扇動することなどを狙った「扇動出版物」の発行を共謀した。