ゼレンスキー氏「ロシア西部クルスクでの作戦は順調」 プーチン氏との交渉模索の意向も

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻開始から2年半が経過し、クルスク州への越境攻撃を実行していることを強調。

攻撃の動機や目的について、スムイ州の占領推進を防ぐための予防措置と明言しつつも、作戦の全容は明らかにしない姿勢を見せている。

ウクライナはプーチン露大統領との交渉を通じて戦争を終結させるため、あらゆる努力を惜しまない姿勢を示している。

【キーウ=黒瀬悦成】ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアによるウクライナ侵攻開始から2年半となる24日、首都キーウ(キエフ)でポーランドのドゥダ大統領、リトアニアのシモニテ首相と会談した。ゼレンスキー氏は会談後の記者会見で、ロシア西部クルスク州への越境攻撃に関し「困難な作戦だが順調に推移している」と強調した。

ゼレンスキー氏は越境作戦を実行した動機について、ロシアがクルスク州に隣接するウクライナ北東部スムイ州の州都スムイの占領を図っていたため、それを阻止するための予防措置として攻撃に踏み切ったと説明した。作戦の目的の一つに「露軍将兵を捕虜にすること」を挙げたが、目的の全容については明らかにしなかった。

ゼレンスキー氏はまた、ウクライナ国民の命を守るため、プーチン露大統領を戦争終結に向けた交渉の席に着かせるため「ウクライナはあらゆる努力を惜しまない」と強調した。

ウクライナでは24日、スムイや東部ドネツク州で露軍によるミサイル攻撃で少なくとも5人が死亡した。