印首相、侵攻下のウクライナ初訪問 友好国ロシアとバランス

AI要約

インドのモディ首相がウクライナを訪れ、大統領と会談。戦火で犠牲となった子供たちを追悼。

モディ氏の訪問は2022年の侵攻開始後で初めてであり、インドは伝統的友好国であるロシアとのバランス外交を模索。

訪問は、ウクライナ独立記念日に行われ、同国に寄り添う姿勢を示す。

 インドのモディ首相は23日、ロシアの侵攻が続くウクライナを訪れ、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。

 両首脳は、戦火で犠牲となった子供の追悼施設で祈りをささげた。モディ氏の訪問は、2022年の侵攻開始後で初めて。印外務省によると、同国首相のウクライナ行きはソ連崩壊以降に例がない。

 インドはロシアの伝統的友好国。モディ氏は7月、5年ぶりに訪ロし、プーチン大統領と抱擁する「親密さ」が目立った。キーウの小児病院にミサイルが着弾した直後だったため、批判を浴びた。今回、ゼレンスキー氏と会うことで、バランス外交を内外にアピールする狙いがある。翌24日は、ウクライナ独立記念日かつ侵攻から2年半の節目で、同国に寄り添う姿勢を示した。