攻撃激化の警戒高まるウクライナ、全面侵攻2年半で迎えた独立記念日

AI要約

ウクライナは独立記念日を迎え、2年半にわたるロシアの侵攻に晒されている状況が続いている。ゼレンスキー大統領はロシアの行動に対して警戒を呼び掛け、ウクライナ人の独立を強調した。

在キーウの米国大使館やドイツ外務省はロシアによる攻撃リスクが高まっており、特にキーウでの攻撃可能性が指摘されている。

1991年に独立を宣言したウクライナが現在もロシアとの緊張状態に置かれている。

攻撃激化の警戒高まるウクライナ、全面侵攻2年半で迎えた独立記念日

 ウクライナは8月24日、独立記念日を迎えた。ロシアによる全面侵攻が始まって、ちょうど2年半。空襲警報が鳴り響く日常が続くなか、独立記念日に合わせてロシアが攻撃を激化させるのではないかとの警戒も強まっている。

 ゼレンスキー大統領は24日朝のビデオ演説で、ロシア南西部クルスク州で展開している越境作戦を念頭に「私たちの国に悪の種をまこうとする者は、自国でその実を収穫することになる」と指摘。「ウクライナとウクライナ人が、いかに生き、どんな道を歩き、どんな選択をするかを決める。それが独立のあり方だからだ」と訴えた。

 一方、在キーウの米国大使館は21日、「ウクライナ全土で夜間、日中ともに、ロシアによるドローン(無人機)やミサイルの攻撃のリスクが高まっている」とする注意喚起をウェブサイトに掲載。ドイツ外務省も「特に首都キーウで」攻撃の可能性が高まっているとした。

 ウクライナは1991年8月24日、旧ソ連からの独立を宣言した。(キーウ=藤原学思)