ゼレンスキー氏、攻勢・和平両面で圧力 ロシアは交渉の可能性否定

AI要約

ウクライナはロシアへの越境攻撃を継続しながら、和平交渉再開を求める一方、ロシアは交渉入りを否定している。

ウクライナ大統領は支援国による長距離兵器の使用を要請し、和平交渉の再開を促している。

一方、ロシアはウクライナの越境攻撃を受けて和平交渉は遠のいたとし、将来の交渉は戦況次第としている。

ゼレンスキー氏、攻勢・和平両面で圧力 ロシアは交渉の可能性否定

【AFP=時事】ウクライナはロシアへの越境攻撃を継続する一方で、同国に対し、和平交渉再開に向け圧力を強めている。これに対しロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)は19日、交渉入りの可能性を強く否定した。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はこの日、各国に駐在している大使に向けた演説で、軍はロシア・クルスク(Kursk)州で1250平方キロの領土と92の集落を制圧した説明。

 その上で、支援国に対し、ロシア領内のさらに深部を攻撃するため、供与された長距離兵器の使用を容認するよう要請。その決定が遅れれば、ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州での「ロシアの攻勢を後押しする」ことになると訴えた。

 さらに、外交官らに対し、2回目となる和平交渉の場を年内に設けるよう指示し、「われわれは全力を尽くし、支援国と共にロシアに和平を結ばせなければならない」と語った。

 これに対し、ロシアのユーリー・ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領補佐官(外交担当)は、ウクライナ軍の越境攻撃を受け和平交渉は遠のいたと指摘。「現時点では、今回のような企てを考慮すれば、協議はできない」と述べた。

 将来の交渉の可能性については、「クルスク州を含めた戦況次第だ」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News