トランプ氏、米ABCの放送免許「無効にすべき」 討論会進行に不満

AI要約

共和党候補のトランプ前大統領が討論会の出来に不満を示し、司会者からの事実検証に対抗した。

トランプ氏はハリス副大統領の優遇を主張し、証拠を示すことなく討論会の不正を暗に示唆した。

討論会ではトランプ氏が30回以上の誤った主張を行い、ハリス氏も誤解を招いたり文脈を欠いたりする発言が複数あった。

トランプ氏、米ABCの放送免許「無効にすべき」 討論会進行に不満

(CNN) 11月の米大統領選に向けて10日に行われた候補者テレビ討論会での出来がさえなかった共和党候補のトランプ前大統領は11日、討論会を主催したABCニュースの放送免許は無効にするべきと述べ、討論会の進行に強い不満を示した。

討論会では、司会者2人がトランプ氏の発言内容を終始検証した。トランプ氏が人工妊娠中絶や移民、2020年の大統領選について事実に反する発言をすると、視聴者への配慮から司会者が間をおかず間違いを指摘した。

トランプ氏は自身の発言を司会者らが度々正す一方、民主党候補のハリス副大統領の発言は訂正しなかったことから「討論会は仕組まれていた」と主張した。

トランプ氏はまた、証拠を示すことなく、ハリス氏には事前に討論会の質問が渡されていたこともほのめかした。

CNNの暫定集計では、トランプ氏は討論会中に事実に反する主張を計30回以上行った。一方で、ハリス氏の事実とは異なる主張は1回のみだったが、誤解を招いたり重要な文脈を欠いたりした発言が複数あった。