国際協調路線を継続へ トランプ氏は「孤立」招く 米民主党

AI要約

米民主党が19日に採択した綱領は、バイデン政権が重視する国際協調路線を継続する姿勢を示し、トランプ前大統領の孤立主義を批判した。

綱領は欧州、インド太平洋、アフリカなどの地域ごとに外交・安全保障政策を取り上げ、経済や価値観に基づく外交も強調した。

特筆すべきは、ガザでのイスラエルとハマスの衝突を取り上げ、停戦交渉を支持し、パレスチナ国家樹立を通じた「2国家共存」を強調した。

 【シカゴ時事】米民主党が19日に採択した綱領は、バイデン政権が重視した国際協調路線を継続する姿勢を鮮明にした。

 「米国第一」を掲げる共和党候補トランプ前大統領の外交姿勢は「孤立」を招くと批判。「国際社会における米国の指導力強化」をうたった。

 綱領は外交・安全保障政策に関し、欧州やインド太平洋、アフリカなど地域ごとに項目を設けたほか、経済や価値観に基づく外交などに言及した。

 特徴的なのは、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を個別に取り上げたことだ。バイデン政権が仲介するガザ停戦交渉に触れ、停戦はイスラエルに安全をもたらす上、ガザ再建につながると指摘。「パレスチナにとってより良い未来への条件を整える」と強調し、パレスチナ国家樹立を通じた「2国家共存」を支持した。人道危機が進むガザの現状に不満を抱く若年層の有権者に配慮したとみられる。