ゼレンスキー大統領「ロシア領急襲した目的は緩衝地帯作ること」

AI要約

ウクライナ軍がロシアのクルスクを急襲し、緩衝地帯を作る目的が明らかにされた。

ウクライナ軍が橋を破壊し、クルスク州の数カ所を占拠している一方で、ロシア軍はドネツク州の要衝地を制圧した。

プーチン大統領の対応に批判が向けられ、ロシアとウクライナの状況が緊迫している。

ゼレンスキー大統領「ロシア領急襲した目的は緩衝地帯作ること」

ウクライナ軍がロシアのクルスクを急襲した目的はロシアの追加攻撃を防ぐための緩衝地帯を作るためだとウクライナのゼレンスキー大統領が明らかにした。

ゼレンスキー大統領は18日夜の演説を通じ、「われわれの防衛作戦の主要任務はロシアの戦争潜在力を最大限押し倒し最大の反撃をすること。ここには(クルスク作戦を通じて)侵略者の領土に緩衝地帯を作ることが含まれる」と話した。ゼレンスキー大統領が直接6日から始まったウクライナ軍のクルスク奇襲作戦の目的を明らかにしたのは初めてだ。彼はクルスク急襲がロシア国境と近いウクライナのスーミ地域を保護するためだと言及したことがある。

両国は相手側領土占領にスピードを出している状況だ。クルスクを攻略中のウクライナはロシアの補給路遮断に向け近隣の橋などを破壊している。ウクライナ軍は18日、クルスク州ズバノイエ近くの橋梁を爆破した。同州グルシコボの橋を爆破してから2日ぶりだ。ロイター通信は「クルスク地域にはロシアが兵力を供給する橋が3つあるが、このうち2つが深刻に損傷した状態」と軍事専門家らの話として伝えた。ウクライナ軍はクルスクで1150平方キロメートルを超える80以上の集落を占領したと主張している。

これに対しロシアはウクライナ東部ドネツク州の戦略的要衝地を占領した。ロシア国防省は18日、「ドネツク州スビリドニウカを制圧した」と明らかにした。

ドネツク州の半分以上を占領するロシア軍はポクロフスクを掌握すればウクライナ軍の補給路を遮断できるとみてこの数カ月間近隣の集落を占領してきた。ポクロフスク当局はロシア軍が接近しており住民に避難命令を出した状態だ。

一方、今回のウクライナのクルスク奇襲でロシアのプーチン大統領のリーダーシップが失われたという批判も提起された。ワシントン・ポストは18日、プーチン大統領が危機の前に凍りつく傾向があるとし、好戦的な言葉に見合った迅速で断固とした措置がないと指摘した。実際にウクライナ軍の奇襲に対する対処を話し合った12日の安全保障会議でプーチン大統領は準備した発言文を不安そうに読み、クルスク州知事代行が被害現況を公開するとイライラして話をさえぎる姿を見せた。