ロシア軍、前線から本土に再配置か ウクライナ、西側兵器で攻撃

AI要約

ロシア軍がウクライナ軍を撃退するために部隊を呼び戻しているが、ロシア軍は依然として数十万人が展開中。

ウクライナ軍が英主力戦車を投入し、バイデン政権は使用を慎重に検討中。

ロシア軍は米国製の兵器を攻撃し、ウクライナ東部での攻勢は続いている。

 米CNNテレビ(電子版)は16日までに、米当局者らの話として、ロシア軍が西部クルスク州に越境したウクライナ軍を撃退するため、前線から数千人の部隊を呼び戻していると伝えた。

 ただ、ウクライナ東・南部の激戦地などに展開するロシア軍は「数十万人」に上り、配置転換はごく一部にすぎない。

 6日に始まったウクライナ軍の越境攻撃では、ロシアの新兵も捕虜になったり行方不明になったりした。CNNによると、プーチン政権はそれでも新兵を撤退させず、本土防衛に使う方針。最西端カリーニングラード州などの部隊も送り込んでいるという。

 一方、英メディアは15日、ウクライナ軍が供与された英主力戦車「チャレンジャー2」をクルスク州に投入していたと伝えた。バイデン米政権は、米国製兵器のロシア本土に対する使用を「反撃目的」に限定し、慎重な構えを崩していない。ただ、ロシア国防省は15日、今回の攻撃に使われた米国製の高機動ロケット砲システム「HIMARS」をミサイルで破壊したと主張した。