ロシア、第2次大戦後初の外国軍進軍 ウクライナ最大規模の越境攻撃

AI要約

ウクライナ軍によるロシア領内への反撃が続く状況について報告されている。ウクライナ軍の越境攻撃はロシアにとっては初めての「失態」となり、和平協議への影響もある。

ウクライナ軍は30キロに及ぶ地域を制圧し、数百人のロシア兵士を捕虜にし、天然ガスパイプラインの施設も占拠した。ベルゴロド州では非常事態が宣言された。

ウクライナ大統領は1千平方キロの領土を支配下に置き、74集落を制圧したことを発表。越境攻撃は数千人規模で、兵力を増強している。

ロシア、第2次大戦後初の外国軍進軍 ウクライナ最大規模の越境攻撃

 ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍によるロシア領内への反撃が1週間を過ぎても止まらない。予想外の越境攻撃は侵攻開始後、最大規模で、ロシアにとっては第2次世界大戦後で初めて領内に外国軍の本格的な進軍を許す「失態」となった。ウクライナには今後の和平協議などをにらみ、ロシア側を揺さぶる狙いがあるとみられる。

 ロシア軍や独立系メディアによると、ウクライナ軍の戦車部隊などによる進軍開始は6日早朝。南西部クルスク州の国境地帯から約30キロの地点まで進んだ。少なくとも28集落を制圧し、欧州向け天然ガスパイプラインの施設も占拠したとみられる。数百人のロシア兵士を捕虜にしたとの情報もある。隣のベルゴロド州知事は14日、非常事態を宣言した。

 ウクライナ側は電撃的な作戦の詳細を公表していないが、ゼレンスキー大統領は12日、東京都の面積の半分弱にあたる1千平方キロが支配下にあると強調し、13日には、74集落を制圧したと述べた。安全保障担当の高官はAFP通信に、兵力は「数千人規模」だと明らかにした。数日で終わった以前の越境攻撃とは違い、制圧地域に陣地を築いて拠点にする構えだ。