英豪への武器輸出緩和へ AUKUS協力を加速 米

AI要約

米国務省は、ITARを改正して武器輸出や軍事技術移転を円滑化し、AUKUS協力を加速することを発表。

改正により数十億ドルの防衛取引が促進され、防衛産業基盤が強化される見込み。

これまでの規制が協力を遅らせていたため、緩和を求める声が強まっており、英政府も評価している。

 【ワシントン時事】米国務省は15日、英国やオーストラリア向けの武器輸出や軍事技術移転を円滑にするため、国際武器取引規則(ITAR)を改正し、輸出許可の事前取得を免除すると発表した。

 米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の協力を加速する。

 国務省は「数十億ドル(数千億円)の防衛取引を促進し、防衛産業基盤を相互に強化する」と強調。マールズ豪副首相兼国防相は声明で「防衛取引や技術革新、協力に革命をもたらす」と称賛した。英政府も「歴史的進展だ」と評価した。

 米政府は他国への武器輸出などの際、ITARに基づき、企業に輸出許可の取得を義務付けている。だが、こうした規制が協力を遅らせているとして、緩和を求める声が強まっていた。