WHO、エムポックスで緊急事態宣言 アフリカでの拡大懸念

AI要約

WHOはエムポックス(サル痘)のアフリカでの流行を受け、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

専門家による緊急委員会を開催し、コンゴでの感染急増と近隣諸国への拡大に対応した。

PHEICはWHOの最も高い警戒レベルであり、性交渉を通じた感染拡大が特に懸念される。

WHO、エムポックスで緊急事態宣言 アフリカでの拡大懸念

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は14日、ウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」がアフリカで流行しているのを受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。緊急事態宣言は2022年7月に出されて以来、2度目となる。

 WHOはこの日、コンゴ(旧ザイール)での感染急増と近隣諸国への拡大を受け専門家による緊急委員会を開催。テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見で、今回はPHEICに相当するとの同委の助言を「受け入れた」と語った。

 PHEICは、WHOの196の加盟国・地域(準加盟含む)を対象とする、国際保健規則(IHR)に基づく法的拘束力を伴う最も高い警戒レベル。

 テドロス氏によると、コンゴでは今年これまでに昨年1年間を上回る1万4000件以上の感染例と524人の死亡者が確認されている。

 テドロス氏は、エムポックスは主に性交渉を通じて感染が拡大しているとみられると指摘。コンゴのほか、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダなど近隣諸国への拡大が「特に懸念される」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News